二次処理
今日もひたすらLPS.作成したデータを成果物として二次処理する方法についてマニュアルと格闘しながらノウハウを探る.
ALOSのPRISMデータはこの業界にとってはまだ新参者,マニュアルやチュートリアル通りに行かないことも結構ある.
どうやら座標系にLAT/LNG角度形式を使っているところに最大の原因があるらしい.とりあえずUTM系に変換するとマニュアルの世界通りに使えるようになった.もう一つは,必要な範囲だけを指定する「Area Of Interest」をどうやってALOS PRISMデータに適用させるか,という点.これもちゃんとやっておかないと,どえらい処理時間につきあわされることになる.
それにしても,この周辺のソフトは直感的に使えなくてイライラする.わざと使いにくくしてるんじゃないかと思うくらい.設計コンセプトというか地図業界のフィロソフィーというか,そういう世界に通じていないとダメなのかしら?
かつてUNIXの世界になじめなくて,MacOS X経由でUNIXに入ったら,いともあっさりなじめた,というようなブレークスルーって,この業界でも起きてくれないものだろうか...
地形編みもの
一日中LPS.慣熟もかねて実質的なデータで作業している.この図は,無数の小さな三角形の集合.水平面にあるのではなく3次元空間にいろんな方向に傾いている三角形.こういうのをチマチマをと地形にフィットするようにプロットしていく.大きな三角形で代表させられるような大ざっぱな斜面もあれば,小さな三角を細かく並べていく必要がある微細な凹凸がもある.いわゆる「有限要素法」というやつですな.
この地道な作業をなにかに例えるとすると,レースの編み物をしているような感じかなぁ.不要な範囲との境界では絶妙な末端処理も必要で,このへんはまさに編み物の感覚に近い.
扇状地.頂稜,バットレス,円弧辷り,融解凹地,モレーンリッジ,二重山稜,メアンダーなど,地形のパターンごとにどう三角を組み合わせればよいかを瞬時に判断できるようになった.等高線をトレースするという旧来の解析図化機とは根本的に作業の発想が違うけれど,地形パターンは等高線で頭の中に入っているので,並べた三角の集合がちゃんと現実の地形を再現しているかどうかをチェックするには,やっぱりコンターを描画することになる.
地形屋にとっては,凝りはじめるとクセになりそうな作業.問題はどこで満足してやめるか,というところだろうか.
引っ越し第一弾
本番の退避に先立って,固定IPサーバー群を現実空間の別の場所に退避させる.ネット空間的には何も変化はない,とはいえ.根っこに少し近づいたせいか反応が良くなったような気がする...
その他,いろいろと会議の日
見学会
研究室のあるA棟は7月から耐震改修工事に入るわけだが,今日は,その退避先となる部屋の見学ツアー.春ウララの日和の中,関係者でぞろぞろと出かける.
提供された候補地は,工学部の北端,理学部(というか博物館)の2F北東角,そしてクラ館の旧宿泊施設,の3箇所.
おおざっぱに特徴を述べると,最初のは荒廃しきった感じ,次のは腐っても旧帝大という独特の雰囲気,最後のは渡辺純一の世界になってしまいそうな危ない閉鎖空間(そういうのが本能的に好きな人もいたような...),という感じ.実はどこの地にしても,私的にはそれなりに近くに居たことのある空間でもある.
このツアーを終えて,かつて「昭和基地再訪」というエントリーで書いた感想を,そのまま丸ごとここにも書きたい衝動にかられてしまった.
お昼を食べてから避難先を決める会議.結局我々は,候補地のどこにも行かず,隣の講堂とC棟で収容してもらうことに.近くて助かるけど,工事中の騒音にはつきあわされそうな感じ.
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原稿を一本仕上げて送付.まだ直したいけどいつまでやってもきりがないのでこのへんで切り上げることに.
とある番組製作会社から電話.番組で使うクイズの裏取り取材.内容を書くとネタバレになるのでやめておくけど,私のことろに来る取材など,もう知れたも同然だろう.
世界一の標高差を実体視
年次総会後のお決まりの始業処理.今回は大幅な改革があったので,何かと処理しなければならない事項が多い.ごちゃごちゃやっていると,あっという間に時間が過ぎる.
ヒマラヤ東部のALOS PRISMデータが届いた.さっそくLPSにかけてみる.追加料金1万円のRPCのおかげで評定もなしで一発で実体視までもっていける.こりゃ楽ちん.世界最高峰のピークとその周囲の谷との標高差5000mを実体視するのは,なかなか快感.
50周年
雪氷学会北海道支部設立50周年記念行事.支部総会にはじまって,新期理事会,学会長ほかを招いた記念式典,宇宙と南極に関する最先端の科学の講演,祝賀会,と,てんこ盛りの一日.
北海道支部が設立された当時,タロ・ジロが生き残っていた朗報を南極観測隊が持ち帰ったばかりで,支部設立総会の会場に,できたてホヤホヤの記録フィルムが朝日新聞の社用車で運ばれてきた,というエピソードを聞く.雪氷研究の本拠地でもある北海道に設立された支部活動への期待が大きかったことが伺われる.
別会場を設定しに中座して,講演会は全部聞けなかったけれど,これもまたおもしろかった.学生・院生にも是非聞いて欲しい内容.でも残念ながら若い聴衆は少なかった.こんな面白い話をただで聞けるというのにもったいない.さんざん宣伝したにもかかわらず,それでも来ないというのだから,いったい彼らの興味はどこにあるのか,ほんとに気が知れない.
50周年ともなると,我々の世代がまだ生まれてもいないころに始まったことになる.自分たちが50年間やってきたわけではないので,ただただ,先人の偉業を偲んで,その系譜の末端にいるありがたさを感じるのみ.
私自身の話として,研究内容じゃなくて,こんなのを仕切ることばかりうまくなってもしょうがないんだけどなぁ,と思うこの頃.
突然のつながり
突然,Erlingsson教授から,昨年11月に書いたエントリーを読んだ,とメールが来た.日本語はさっぱりわからないけど,氷河や第四紀に興味があるみたいだから最近の論文も一緒に送る,と書いてあった.
つまらぬBlogでもいろいろ書いてみるもんですな.早速,お礼をかねて,我々がやっているProject-Mの概要とぼちぼち出はじめている成果について返事しておいた.
そういえば,教授の「Captured Ice Shelf仮説」をちゃんと再検討しなきゃいかんね.

