北方海域堆積物掘削
北方海域でグラビティコアラーを初めて投入.
測深値やサブボトムプロファイラの反応が良くなかった,という不安要素が的中し,思うようなコアが得られず.設定をやりなおしてあらためて再投入することになった.
良好なコアが得られなかったこともあるが,これで長距離通勤も終わりかという期待も裏切られて,落ち込みは深い.
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北方海域でグラビティコアラーを初めて投入.
測深値やサブボトムプロファイラの反応が良くなかった,という不安要素が的中し,思うようなコアが得られず.設定をやりなおしてあらためて再投入することになった.
良好なコアが得られなかったこともあるが,これで長距離通勤も終わりかという期待も裏切られて,落ち込みは深い.
休日日課の今日も探査の作業.3日間強風で休んでいたので,そのあいだ放って置いたワイヤーを撤収する.すっかり孔が凍っているかと思っていたが,アザラシ君が維持していてくれた模様.
スカーレン隊が帰投.また基地がにぎやかになった.
今日も風が強く,Wikiサーバーのアップデートをしたり,札幌の講座のサーバーのメンテをしたりして基地で作業.
海底探査でキーになる作業工程に水中ロボットを使ったワイヤー通しがある.ロボットにはカメラがついていて,毎回その潜航作業の様子を録画している.今回は9/18に行った潜航の様子をお見せしよう(速度は実際の約10倍).
画面に表示される磁方位と音波による位置追跡装置の情報を頼りに,ジョイスティックを操って200m先の直径60cmの孔にロボットを到達させる.
海氷の下は意外に明るい.特に積雪が薄いところは直接光が差し込んでいるようにさえ見える.逆にこういう明るい所と我々が開けた孔との区別がつきにくく,操作に手間取ることもある.9/18は4-5回目の潜航だったので結構慣れてきて6-7分ほどで到達できた.歩くのと同じくらいの速度.向こうの孔についたらロープを引っ張って元の孔へ戻ってくる.
朝寝坊.集合時間に電話で起こされて雪上車へあわててけつける.来月の野外計画をとりまとめていて夜更かししたせいもあるが,連日の長距離通勤で疲れが溜まっている.
今日はいよいよ北方海域での音響探査を開始する日.中継点から帰ってきたばかりのドクターも支援に来てくれて助かる.お昼すぎまでかけてセットしたサイドスキャンソナーを通しているうちに,ウィンチがオーバーロードで停止.ワイヤーの角度が悪く,そりにこすれていた.この箇所は前からも改良しなければいけないと気になっていたところ.南極は些細な不備も見逃してくれない恐ろしいところである.
結局,ウィンチそりの方向とワイヤーの張り具合をなおしたところで時間切れ.夕食後のミーティングが終わった昭和基地に帰投し,ぺこぺこのお腹に取っておいてもらった夕食をかき込む.そろそろこの快晴続きの天候も終わりらしい.早いところ片付けなければ...
帰ってからメールを見たら,Shaw教授から論文のコピーが送られてきていた.近々Blackwellから出版される”Glacier Science and Environmental Change” という本の抜粋で,氷底水流仮説に関するBenn & EvansとMonro & Shawの議論の大激突.じっくり読みたいのはヤマヤマだが,疲れきった頭にはとても入りそうにない.都会ならば,長時間でも電車の中などで読みながら出勤できるけれど,揺れ揺れの雪上車の中ではとてもそうはいきそうにない.落ち着いたら,コメントを教授に送ろうと思う.
北方海域で,昨日までに海氷に開けた孔へワイヤーを通す作業.マイナス29度まで冷え込む.
開けた孔は一晩で数十センチほど再凍結してしまうので,海氷掘削機でさっと開け直す.日帰りでちょっとづつ作業をしているのでやむを得ないが,これが結構面倒.ドリルの歯を入れようとした直前に,再凍結面を突き破って孔からアザラシが顔をのぞかせた.アザラシに孔を保持していてもらいたい気分.
夕食は,中継点旅行隊の帰還祝賀会.
日帰りでちまちまと北方海域探査の準備.今日はもう一つ孔を開ける作業.
中継点旅行隊が36日ぶりに昭和基地に帰着.食堂が久しぶりに満席.
昨日よりも10kmほど延ばしたところで北方ルート工作を完了.終点から先は,巨大なプレッシャーリッジと乱氷帯で走行は困難.
水平線の彼方に浮き上がった氷山の蜃気楼を望む.ここまで来ると,ほんとに沖合に来たなぁ,という感じになる.しらせに乗っていた頃がなつかしい.帰路の雪上車の中に差し込む日差しが暖かく,思わずうとうとしてしまう.太陽のぬくもりを感じるのは久しぶりで,ちょっと嬉しい.逆に,海氷が融けないか心配になった.気温はまだマイナス20度近いけれど,南極の春は確実に近づいている.
一昨日のルート終点もそうだったが,海底地形図に200mの等深線が引いてあるあたりは,海氷状態が変化する線でもあるようだ.この200mの等深線がどのように引かれたのかは定かではないが,測深データ以外の何かも参考にしているのではないかと思えるくらい,なにかはよく分からないけれど,この位置を境にした変化は確実に存在する.
昨日に引き続き,北方海域へのルート工作.昨日の結果を7月11日撮影のENVISAT SAR画像(Cバンド・波長5cm)に重ねたところ,5月に流されなかった古い海氷の上を移動していたことが判明(緑の線).終点付近で迂回した氷山が決め手になって,画像にGPSデータを正確に合わせることができたことによりはっきりした.
実はこのルート,ドリフトやら乱氷やらで,走行がかなり大変.なによりも,道板を渡さなければ越えられないような幅のクラックもある.というわけで,本日,もっと良い海氷面に作り直すことにした(今日のルートは赤の線).
今日の海域は一度開いているだけあって非常に平ら.積雪も少なく走りやすい.ペンギンセンサスでも使えるように,ルッカリーのあるオングルカルベンを経由して北上するように設定した.
持ってきた旗竿を全て使い切ったところで引き返す.フィールドアシスタントによれば,越冬開始直後に1200本余り作った旗竿は「もうない」とのこと.通路棟での旗竿作りがまた始まる.とりあえず,残り物をかき集めてもらって,明日の延長作業に備える.