南極
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手続きいろいろ
情報・システム研究機構に申請していた「研究者交流促進プログラム」から採用通知が来た.何それ?っていう方は,この機構下に極地研があることから内容を察して頂きたい.
つまり,観測隊員として職員を派遣している大学は,国家事業とはいえ,これまではある意味で「出し損」だったけれど,これからはそんなに損なことにはなりませんよ,という制度.国家公務員じゃなきゃダメ,観測隊員になることはそれだけで名誉なことと思え,という感じの時代があったことから考えると隔世の感がある.
というわけで,私の立場では「2級」という扱いで,恥ずかしながら自分で取っている科研費よりも多い金額が派遣元に還元される.とはいえ,提供する機構としてはおそらくお得感があるハズ.
前回は観測隊が始めた最初の隊員公募当選,今回は本制度での北大からの初採用,と,行く度になにがしかの初めての例を記録していることになる.
学会開催中止の連絡を受けて出張をキャンセル.概算支払い済み旅費の返納や,返納額を別項目で消化するための手続き.会計にやりかたをいろいろ聞いて,随分勉強になった.
次期専攻長と新入生受け入れ体制について打ち合わせ.ロケット弾メール禁止令を言い渡される...すみません...
夕刻,小野教授の退職講演を聴きに行く.感想はTwitterに.
妻がまぶたを手術.すぐに帰宅できる程度のことなのだけれど,とても人前に出られるような術後じゃないし,発熱もあるので,今夜から連休明けまで介護と子守に専念.
今日のつぶやき.
- 17:22 なんだか「ミサ」にいったような気持ち.(すごく遠慮した表現) 泣き落としは反則だよ.
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6年前にも...
今日のつぶやき
- 14:00 http://ow.ly/3v39O 知のフロンティア−北海道大学の研究者は、いま−
- 14:02 履歴書完成 6年前にも同じようなことやってた.http://ow.ly/3v3b3
- 18:47 2台目の3Dマシンが納品された.ハード的なセットアップ完了なう.ソフトのセットは年明けか...
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しらせ出航
しらせIIが晴海を出航した.
観測隊の大半は半月後に空路オーストラリアまで行って船に乗り込む.太平洋を南下するこの半月の航海を無駄と感じる多くの研究者は,オーストラリアでの合流方法を歓迎したが,なんと,今回は,わざわざ晴海から乗り込んで船上観測しながら南下する隊員もいるという.まあ,それもありかな.
内輪のワークショップ
南極観測に関する内輪のワークショップ.
こういう話をしているときが一番しあわせかも.
南極ラングホブデ氷河における掘削観測ワークショップ
日時:2010年7月14日(水)13:00-18:30
場所:低温科学研究所 3F交流ラウンジプログラム:
13:00-13:15 掘削計画、これまでの経緯、ワークショップの意図(杉山慎・北大低温研)
13:15-13:45 南極氷床沿岸での海洋観測(青木茂・北大低温研)
13:45-14:15 氷床底面での生体探査(伊村智・極地研)
14:15-14:45 氷河氷床の熱水掘削(杉山慎・北大低温研)
14:45-15:15 南極沿岸域での衛星氷床観測の可能性(古谷正人・北大理)
15:15-15:30 休憩
15:30-16:00 ラングホブデ氷河でのこれまでの観測成果(齋藤隆志・京大防災研)
16:00-16:30 ラングホブデ氷河観測計画(澤柿教伸・北大地球環境)
16:30-17:00 衛星データを用いた接地線の検出(山之口勤・RESTEC)
17:00-17:30 しらせ氷河の流動速度変化(中村和樹・産総研)
17:30-17:50 IceSatデータによるラングホブデ氷河表面高度(福田武博・北大低温研)
17:50-18:10 棚氷を結合した氷床流動モデルの開発(佐藤建・北大低温研)
18:10-18:30 今後の予定、相談事項
取り戻したファイル
取り戻したファイルの中身を確認しながらポスターの材料に使えそうなものをピックアップ.ついでに,新しいデータバックアップ方法を考える.結局,タイムマシンに頼るのが一番良さそう.ということで,古いマシンも一斉にLeopardまでグレードアップ.
5月28日のサイエンスに気になる論文.
Anderson, R.F. and Carr, M. (2010) Uncorking the Southern Ocean’s Vintage CO2. Science, 328, 5982, 1117-1118.
Skinner, L.C. et al. (2010) Ventilation of the Deep Southern Ocean and Deglacial CO2 Rise. Science, 328, 5982, 1147 – 1151.
氷期に深海に閉じ込められていたCO2が,18ka BP頃,大気中に大量に放出されたことが遠因で氷期が終わった,という論文.その深海域は,南アフリカと南極の間だという.今度の講義で紹介するかどうか...しっかり読み込んでいるヒマがない...
気になる人
土曜日の講演会でご一緒した渡邉興亜氏から,一次越冬隊の隊員が存命中にオーラルアーカイブを作っておくことの重要性を念押しされた.ことさら驚いたのは,私と共通の人物に注目されていたことである.その人物とは,AACHで「長髪さん」と親しまれている中野征紀医師のことである.
中野氏は,昭和基地のあるオングル島が東西に別れていることを突き止めた張本人で,その切れ目は「中の(中野)瀬戸」と名付けられており,地名にその名をとどめている.また,ボツンヌーテン犬ぞり旅行隊の一人でもあり,映画「南極物語」では,高倉健と渡瀬恒彦らが演じる若き隊員の手綱を握るしっかり者の医者として描かれている.
JARE34で1次隊以来のボツンヌーテン再訪を果たした私は,中野氏らが書き残した登頂記録を丹念に調べたという記憶がある.さらには,昨年から調査するようになったネパールヒマラヤのホングー谷には,中野氏を隊長とするAACH登山隊が初登頂した「チャムラン峰」が鎮座しており,中野氏は,自ら登頂ルートを発見するなどして,初登頂の偉業へと導いている.
そういうわけで,私にとっても中野氏は,折に触れて記録の上に重要人物として登場する御仁であり,その人となりについては,なにかと気になっていたところであった.
渡邉氏によれば,中野氏がJARE1の医師となったのには西堀栄三郎越冬隊長のじきじきの指名があったのだという.それほどに重要な人物であったにもかかわらず,その私的な人物像を伝える記録が少ないのだという.南極で苦楽をともにした越冬隊員ならば,表にはでない(本人も出そうとしなかった)内面もそれなりに知っていたはずだ,でもその隊員もかなりの高齢になっているので,いつ情報源が失われるかわからない,というのが,オーラル・アーカイブを急ぐ理由なのである.
おそらくチャムラン隊の隊員達も同様に,中野氏の人間的な側面を知る人々であろうから,オーラル・アーカイブの取材対象になり得るだろう.
こうした目であらためて南極OB会の会報を眺めてみると,「ちゃんとオーラル・アーカイブを作ってこう」という意思がこめられていることに気づいた.これまで「じいさんたちが郷愁でやってることなんだろうな」と,少々引いた目でみていたけのだれど,ようやくOB会の事業の意義の重大さに気づかされた次第.
歴史と文化は蓄積の上に成り立つものであり,人と人のつながりによって支えられているものだという思いを強くした.最先端の科学も重要だけれど,文化の育成・創造・擁護を使命とする大学には,もっとやるべきことがあるのではないか,という思いもまた募るばかり.そのことについてはまた今度.
山岳館で講演
これまでの肌寒さから一転して一気に春めく.学内の桜も今日が見頃.
南極OB会北海道支部総会と山岳館講演会のダブルヘッダーで朝から出動.
講演のほうは,GCOEとの共催で,同じ建物内でポリコムを使った多元中継を実施.ポリコムの映像ソース経由でUSTREAMにも動画をタダモレさせる.さらにポリコムと配信役のMacとの間にDVテープデッキをかませて,ローカルでも録画.この3連結システムはそれなりに機能した.
録画はデッキとUSTREAMのダブルだけれど,こういう直列構成にするよりは,Web Camや3G回線も併用して,並列システムにしたほうが不具合があった時には安心だろうという印象.また,USTREAMが使えるようになった現状でも,高画質で映像ソースを制御できるポリコムのアドバンテージは不動だけれど,手軽さやクラウド保存録画機能に関してはUSTREAMが上かな,と思う.Twitterを開放していたにも関わらずフォローしてくれた人が皆無だったのがちょっと残念.会場のほうは,まあ丁度良いくらいの入りで.そこそこに盛況.
忙しかったけれど,それなりにやりがいのある一日であった.
隣の偉業
年のせいか休日をすっとばすと体がきつい.
野暮用で本学Webサイトのトップページにイベントのおしらせの掲示をお願いしたら,直前に低温の深町さんらの論文がNature Geoscienceに掲載されたというプレスリリースが出ていたのを見つけた.この偉業と比べると,そのすぐそばに私の案件があるのがほんとに恥ずかしくなる.
NIPR抜きなのね...青木さんと若土さんも著者にあるし,低温研の真価が発揮されたようで喜ばしい.





