南極 一覧

いとしの南極

image明日は北大の入試日.朝早くから受験生が下見にキャンパスを訪れていた.全国から受験生が集まるこの時期,荒天で交通障害がおきないように,と願う時期でもある.

ところで,JR北海道の今月の車内誌は南極特集.北大の南極での活躍が大きく取り上げられている.最近の国際南極大学のことも書いてあるし,出てくる人はみんな知り合いだし,記事自体も良く書けていると思う.空路で内地から,あるいは道内の各地から札幌入りする受験生の大半が,おそらくJRを利用すると思われるだけに,格好の北大宣伝になっている感じ.

まあ,受験生はすでに北大を目指してやってきているわけで,今更彼らに宣伝する必要はないわけだけれど,個人的には,AACHへの勧誘にもなればいいな,などと思ったりしている.

実際,下記のような記事や写真がもりこまれていて,記事も良く書けているだけに,なかなか期待できる.さて,どんな新入生が入ってくることか...明日は,そういう新人に期待しながら,地獄の試験監督.

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【参考】


南極特集

数年前にNHKが昭和基地で越冬したときに特集された番組を,まとめてBS-Hiで再放送していた.当時はハイビジョン対応テレビを持っていなかったので,今回はしっかり高画質で録画.

昭和基地で越冬していたときは,自分で持っていったこれらの録画が,隊員のアウトリーチスキルアップに随分役立った.

そういうえば,近々,札幌の大倉山小学校と昭和基地とをネットテレビで結んで南極教室が開催されるとか.この時期は,札幌のほうが寒かったりするので,昭和基地側はやりにくい季節でもある.実際,今日の札幌なんかは結構な吹雪.「なぁんだ南極も札幌も同じじゃん」と思う児童もでてくるに違いない.逆に,そうやって北国育ちの強みを生かす道を見つけてくれればよいのに,とも思う.


初代しらせ生き残れるか?

民活の宇宙事業をテーマとしたクローズアップ現代を見ていたら,しらせ,のポスターが一瞬映った.ベンチャー企業に小型衛星を発註したというウェザーニュース社のオフィスのシーンでのこと.実はここ,こういう提案をしている会社なんだよねぇ...

気象情報業って,順調な業界なんだろうか?


南極の気温上昇

Natureの最新号(Nature 457, 455-458 (22 January 2008))に南極の温暖化が明らかになったという論文がのったことが,報道でも大きく取り上げられている.

この著者らの仕事のことは,論文になる前から,学会発表を聞いてきた人づてなどで聞いていて,ようやく掲載されたか,という感じ.この論文の発想そのものは古くからあったかにも関わらず,観測歴の短い南極で十分な長さのデータが得られるまで実現しなかった,という経緯がある.気温校正の基準ポイントの一つとして昭和基地が使われているのは嬉しい.

先日のイカヅチの続き.今日,塩の送り相手が決まった.前向きに考えることにしようと思うが,なかなか熱が冷めないので,思わず徹夜の仕事に突入.なんの業績にもならない仕事だけど...


新しらせ出る.そして50次第一便

image50次隊の第一便が昭和基地に着いたらしい(船はまだ砕氷中?).さっそく風邪の症状を訴える越冬隊員が...

舞鶴で建造中の新しらせも,朝霧の中,試験航海に出た模様.ユニバーサル造船のサイトのライブカメラは12月18日になっているけど,今日の間違いかな?

もや,といえば,JARE47の氷上輸送中もこの写真のように霧にしらせが包まれてしまったこともあったなぁ...


進めオーロラ・オーストラリス

しらせがお休みの今年はオーロラ・オーストラリスが観測隊を運んでくれている.例年はしらせの運行状況がみられる「進め!しらせ」のサイトでは,オーロラ・オーストラリスの状況が表示されている.豪州南極局のサイトの情報とちょっとずれたいたりするけど,様子が見られるのは嬉しい.


『南極料理人』

映画『南極料理人』製作決定というニュース.

原作者の西村淳さんから直接,多方面に知らせて欲しいと,企画書付きのメールが来たので,一応ここに掲載しておく.

ドームFに行ったことはないけれど,通信事情が不便だった頃のあそこでの隔離生活がどう描かれるのか興味津々.コメディということなので,それもまた楽しみ.


動きが複雑

引っ越しの作業がけっこう膨大であることに,鬱陶しさと絶望感を感じる.

「しらせ」なしの観測隊は例年よりほぼ一月遅れでそろそろ出発.出発直前の心境があちこちで吐露されている.一方で,すでに一仕事して帰ってきたもいるみたいだし.今期の南極は動きが複雑.


ゴニョゴニョ

GCOEファンド申請に関してゴニョゴニョ.

小粒の論文がオンラインで見られるようになった.


ついに流出の兆候が

南極氷床下の湖から海洋へと水が流出しているらしいことが,ついに突き止められた.前に書いたエントリーのように,南極氷床下湖が移動しているらしいことはすでに指摘されていたのだけれど,これまで私が指摘してきたような過去の事例をのぞいて,現状で海岸部まで流路が到達していることまでは,まだ誰も見つけていかなかった.それをはじめて突き止めたという論文が,Nature GeosienceのAdvance online publicationに掲載されたのである.

Increased flow speed on a large East Antarctic outlet glacier caused by subglacial floods. Leigh A. Stearns, Benjamin E. Smith & Gordon S. Hamilton. Nature Geosience, Published online: 16 November 2008; | doi:10.1038/ngeo356

この論文は,Byrd氷河の流動速度変動観測に基づいたもので,1960-2005の48年間はめだった流動速度の変化がなかったにもかかわらず,2006年以降になって,75kmというアイスストリーム全域にわたって10%も加速したことを明らかにしている.その上で,この加速の原因が,接地線よりも200km上流にある二つの氷底湖から1.7km3の水が氷流を通って流出したためであると指摘している.この流出が止まると同時に流速も元に落ち着いたということで,氷底湖水の流出が原因ということはかなり確からしい,という.

グリンランドなどでは,現状で氷床下の水が流速にかなり寄与していることはすでに分かっていたが,気温が低くい南極では,夏季の融解程度では氷床の流動に影響するほどの水ができるとは思われていなかった.水源として氷床下湖への注目度が増すにつれ,いつかは南極でもこの手の解釈がでてくるだろうとは思っていたが,実際に発表されると,やっぱりNatureモノの論文になってしまうのである.

ついでに書いておくと,この論文の最後には,東南極氷床からの氷流は,気候とは関係なく急激に変動しうるものであり,予測モデルには氷床下湖と氷のダイナミクスとの関係を含ませる必要がある,と述べられている.つまり,何度も講義や講演でしゃべったり,に書いたりしてきたように,「氷床融解」というよりは「氷床崩壊=氷の流出」のほうが現実的に問題となるのである.また,投稿から受理までわずか3ヶ月なので,Nature側としてもかなり評価しているらしいことが伺われる.

この論文がOnlineででているということを,昨日の講演会後の反省会に出席してた中山記者に教えてもらった.いづれは自分でもみつけていただろうれど,いちはやくアクセスすることができたので,中山さんには感謝.


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