南極 一覧

極限のFW

image国立科学博物館で開催された普及講演会でしゃべるために,5時起きで札幌をでて上京.

入場無料の児童や学生を対象にしていたけれど,蓋を開けてみると,聴衆のほとんどは,もう一方の無料対象年代ばかり.即席で話し方を変更.

聴衆はこういう講演会に慣れているせいか,質問も的をついたものばかり.時間や用意した資料では充分に対応できないものも多かった.思わず「この本に大抵のことは書いてあるので買って読んで下さい」と言いたくなった.マジで,今回の普及講演会で興味を持った方に読んでいただければ,かなりの疑問にはお答えできているはず.


今年は熱い 稚内

息子二人をつれて博物館に講演を聴きに行く.下の子はじっと聞いていられる年ではないので,週末恒例の館内巡回ツアーに連れ回す.そういうわけで,実際に話を聞くことが出来たのは上の子だけ.面白かったらしい.

asahi.com北海道版の記事によると,5年前に書いたエントリーのアイデアが,まるで実現したかような企画で稚内が盛り上がっているいるらしい.初代しらせの部品だけでももらえるといいな,と思う.


研修・南極OB会

昨夜からの降雪で奈井江の温泉のまわりは真っ白に.午前中は昨日に引き続いてFD研修会.

午後に札幌に戻ってその足で研究室へ.しばらく仕事して,夕刻より南極OB会北海道支部主催のJARE50壮行会.装備改革の話などを興味深く聞く.ついでに,越冬中に私のリクエストでやってもらうことになっているモニタリングの打ち合わせなど.


ついに

ついにShaw先生も南極進出!!Geomorphologyの最新号に下記の論文が出たので,タイトルを見た時には一瞬そう思った.共著のYoung氏はこの写真を撮ってくれた研究者である.

Shaw, J. Pugin, A., Young, R.R. (2008) A meltwater origin for Antarctic shelf bedforms with special attention to megalineations, Geomorphology, 102, 3-4, 364-375.

でも,実際には著者達は南極に行っているわけではなく,この論文は,西南極のアイスストリーム研究の第一人者のAnderson博士らの研究成果を,氷底水流説で再解釈したもの.じつは,今私が書きかけの論文で,昭和基地での三浦プロジェクトの成果をもとに,同じような解釈をこころみていたところなのだが,先にやられてしまった.でも,やってくれたのがShaw先生だからまったく悔しくはない.とはいえ,私のほうも早々にまとめなければならないハズで,さっぱり進展しないのがつらいところ.

もう一つの切り口は,ウプサラのErlingsson教授が提唱する「Captured Ice Shelf仮説」を再評価することかなぁ...と思ったりもする.すでに基礎的なところは

Sawagaki, T. and Hirakawa, K. (2002): Hydrostatic investigations on subglacial meltwater: implications for the formation of streamlined bedfroms and subglacial lakes, East Antarctica. Polar Geoscience, 15, 123-147.

に書いているので,そこんところを最近の成果も含めて発展させればいい.

実は,先日の先進プロジェクトの研究集会で,「コールドベースの氷床とウェットベースの氷床の形状」と「寒冷期ー温暖期」との対応について問題になったのだけれど,氷床底湖の存在を考慮すれば,「Captured Ice Shelf仮説」は無視できなくなってくるんではないかと感じた.

実際,前にも紹介したように,Alley博士も氷底水流と気候変動との関係に注目した論文を発表しており,その論文についてErlingsson教授が最近になって肯定的なコメントを寄せていたりする.

Erlingsson, U. (2007) Comment on Alley et al. (2006): “Outburst flooding and the initiation of ice-stream surges in response to climatic cooling: A hypothesis”, Geomorphology 75, 76–89. Geomorphology, 86, 1-2, 214-216.

集会の時には,北見の亀田さんが「雪氷学的な見地から氷床の形状と拡大縮小のタイミングてきなことに関して検討しようと思っていた」とコメントしていたのだけれど,このへんの経緯もフォローしてくれるとありがたかったりする.集会の時に機会が与えられていれば,私もレビューを話すこともできたかもしれないと思ってみたり...

こういう考え方は,どうも北欧系の人たちが好んでいるような気配も感じられるようになってきた.昨年のJAREもスウェーデンとの共同トラバース旅行だったし,わりと受ける切り口かも知れない.


秋晴れ

image秋晴れ.銀杏並木の紅葉見物の人がいっぱいの北大構内を息子と散歩.

「南極写真展『剥き出しの地球ー南極大陸』」を見てきた.迫力のある写真ばかり.さすがプロの仕事.

いってみたいなぁ...

夕刻,それなりの頻度で会ってはいるものの,札幌では久しぶりの友人に会う.最近とんとなかった喜ばしいニュースを聞く.


研究集会の二日目

先進プロジェクト研究集会の二日目.今日もまたびっちり話を聞く.頭の中はかなり満杯.帰ってからの復習がたいへんだ.

たぶんこれで板橋に来るのは最後になるだろう.

札幌に戻って,冷んやりした空気に迎えられる.家族はみんな風邪気味.


先進プロジェクト研究集会

極研で,先進プロジェクト研究集会「古気候データとモデリングによる地球システム研究のフロンティア」の一日目.朝から夕方までびっちり分析屋さんとモデル屋さんの話を聞く.キーワードは「氷期のターミネーション」と「氷床変動」


本が出た

手稲山に初雪.曇っていて街からは見えず.

image構想から一年以上かけて共著で書きすすめてきた本の印刷があがって届いた.題して「なぞの宝庫・南極大陸 100万年前の地球を読む」.

一般書に本格的に取り組むのは今回が初めてなので,本を作るということについていろいろと勉強になった.また矢沢オフィスの方々や極地研の方々にも大変お世話になった.この場を借りて感謝申し上げる.
四人の共著で,話題がかぶってしまっているところも少なくないのがちょっと気になるところだけれど,分野の違う研究者のそれぞれの視点で書いているので,著者ごとの書き方を比べてみていただくのも一興かと思う.

3軒建てないと満足いく家は得られない,というけれど,満足行く本を仕上げるにはまだまだ経験を積まなければならないだろうな,と思う.でも,こうして研究者の立場で本を世に出してしまったからには,それなりの責任もついて来るのも必定.売れ行き以上に評判・批判が気がかり.論文のほうがよっぽど気が楽だったりして...


極限のフィールドワーク

image午後に帰札.このポスターの催しからおよびがかかっていたりするので,来週と来月初旬にも極地研通いが続くのだけど...

一方,京都では「パイオニアワークとしての登山・探検・フィールドサイエンス」という面白そうな講演会があるらしい.

出張中にたまった雑用を片付けるために研究室に寄ったものの,脱力気味で注意力は散漫.ケアレスミスを連発.

今夜はカムチャツカの番組をやっているせいか,このサイトへのアクセスがいつもよりずいぶん増えたみたい.


さよなら板橋

極域地学シンポ二日目.朝二番目の発表があるというのに,昨夜の呑みのせいで喉の調子がへん.

来春の立川移転が決まっているので,板橋での地学シンポはこれが最後.シンポ後に仲宿界隈の庶民的雰囲気の中で飲み歩くのも今夜が最後.なじみの店に来ることももうなくなるのか...と思うと,最後の呑みに気合いが入る.


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