南極の気候変動再現
肌寒い一日.リラ冷えか...
データベース公開に先立って,著作権や肖像権に関する法的な問題について,知り合いの弁護士の意見を伺い,対応を検討する.
Google Earth Outreach のEnvironment and Scienceに「Climate Change In Our World Antarctica」が登場.仕掛け人はBAS.棚氷の変動などをバーチャルグローブで再現できる.情報はやや西南極に偏りぎみ.
南極一覧
肌寒い一日.リラ冷えか...
データベース公開に先立って,著作権や肖像権に関する法的な問題について,知り合いの弁護士の意見を伺い,対応を検討する.
Google Earth Outreach のEnvironment and Scienceに「Climate Change In Our World Antarctica」が登場.仕掛け人はBAS.棚氷の変動などをバーチャルグローブで再現できる.情報はやや西南極に偏りぎみ.
アラスカに行った教授から,前に尋ねられていた件に関して,そのダイジェストとでもいうべき論文が最近出たことを知らせるメールが来た.
The Arctic and Antarctic:Two Faces of Climate Change. EOS, vol. 89, No. 19,6 May 2008
南極の温暖化について北極と比較したもの.やはり南極半島が例外のよう.しかしそのことは本文中ではあまり強調されていない.
大型連休後半.子供と北大構内散歩.もう桜は散り始めている.
たまたま見つけた面白い記事.南極点にあるアムンゼン・スコット基地で働くITマネジャーのインタビュー.
さすが米国だけあって,南極の基地からのネット利用はかなりはやい段階から実現されてきたが,最近では観測データの即時送信として一日に最大で94GBも送っているという.2005年に完成したばかりというフル装備のデータセンターの写真はなかなか.
ネット機器の排熱問題など,昭和基地でも体験したのと同じ問題も抱えているというのには頷かされる.極点という事情からか,ネットワークに接続できるのは1日12時間だけということや,衛星通信用パラボラアンテナがドームに収まっていなくてむきだしなのが意外.
「業務の中で最も楽しいこと、そして最もつらいことは何か」そして「南極基地での生活から学んだことで、将来役に立ちそうなのは?」という取材者の質問への回答も印象的.
夕刻のイチオシで予告にあった阿部さんのセルロンレポートをみた.しばらくすればHTBのホームページでも動画で配信されるらしい.載るとすればMikio Journalかな...週刊新潮のグラビア写真もなかなか(すでにOB会の報告でみせてもらったけれど).
セルロン隊が5億年前の大陸衝突を示す鉱物を発見したというニュース.飛行機で出入りしていた地質隊は採取したサンプルの運搬をしらせに託していたので,船が帰港したのにともなって岩石も日本にやってきた.現物を前に小山内さんがインタビューにこたえている.
記事によっては「観測に成功」と書いているものもあるが,鉱物の発見・採取を「観測」と表現されてしまうのには同分野の研究者として違和感を感じる.プレス記事を書く記者の資質が問われるところだろう.
Japanese Antarctic Research Expeditionを日本南極地域「観測」隊と呼んでいる所にも問題があるのかなぁ...
この前のOB会での報告では擬×▲○という岩石を発見したと聞いたのだけれど,しらせが帰港した時点でのプレスリリースで含バナジウム鉱物の発見のほうを挙げているのは何か意図があってのことなのだろうか?
夕刻より南極OB会北海道支部総会.阿部さんからセルロン隊,榎本さんと杉山さんから日ス共同トラバース隊の報告を聞く.昭和基地でこれらの野外パーティを支えた48次通信の戸田さんにも再会できた.
テントとスノモだけで3ヶ月もセルロンで過ごした地質調査隊の活動はなかなかのもの.新開発したフリーズドライによる美味でバリエーションのある食事は隊員の精神安定のためにも大成功だったとか.
スウェーデン隊の雪上車やモジュール(日本風にいえば居住カブース)は興味津々.一般車と同じくらい静かで,居カブ内部は高級クルーザーなみの環境という別次元の作り.逆にスウェーデン人はSM100の強力なパワーと一台で完結できる大型スケールにあこがれていたとか.基地の外れのパーキングエリアに電源コンセントの柱が立っている写真があった.白夜といい極寒といい,普段の生活スタイルをそのまま南極に応用できてしまうあたりは,さすが北欧だと思った.
映像ジャーナリストでもある阿部さんの報告は,週刊新潮やHTBのイチオシで順次発表される模様.
日ス共同トラバース隊の相手方のスウェーデンといえば,著名な探検家スヴェン・ヘディンを生んだ国.今日の道新「現代かわら版」は34次で一緒に越冬した榎本さんの寄稿記事だった.トラバース隊の調査項目の一つに南極氷床底に未確認の湖を探り出す仕事があったが,榎本さんはこれをヘディンの業績であるロプノールになぞらえて,南極大陸での彷徨える湖かもしれない,と書いていた.
実は私も前に同じようなことを書いたことがあるのだが,当時は日本とスウェーデンとが共同でトラバース調査をするとはまったく関知していなかった.
実際にスウェーデン人と寝食をともにして探査してきた榎本さんの寄稿には説得力がある.地理学的センスがある雪氷屋さんがまだ残っていてくれたようで,うれしくも思ったり.
先日の学会の飲み会で,岩田先生に「シャクルトンに消された男たちー南極横断隊の悲劇」(Kelly Tyler-Lewis著・奥田祐士・訳,文藝春秋)という訳本が出ていることを教えてもらった.注文していたのが届いたので流し読みしているところ.それに触発されて,最近あちこちのBlogで話題の「幕末古写真ジェネレーター」を使って,47次隊を残して昭和基地を去るしらせの見送りシーンを南極探検時代風にしてみた.けっこうそれらしく見えるじゃない?
さて,この本は,南極探検史上まれにみる生還劇をなしとげたシャクルトン隊の陰で,悲劇的な結末をたどった別動支援隊の顛末を,詳細な調査を元に復元した労作.この別動隊については,シャクルトン自身の「South」でもかなりのページを割いて記述されているのだが,本書はさらに克明に経緯を掘り出している.これからじっくり読ませてもらおう.
著者のKellyさんは,私がエドモントン滞在中に見たエンデュアランス号のTVドキュメンタリー番組でエミー賞を受賞しているという.スコットポーラー研にもいたことがあるというし,NSF主催の芸術家と作家のための南極体験プログラムで実際に南極にも行っているすごい人.NSFのこのプログラムは,まさにこのようなプロデューサーにこそふさわしい.日本の観測隊も,新しいしらせになったら同様に芸術家や作家を連れて行くことも考えているようだが,ちゃんとしたテーマを持っている人がどれだけいるか,ちょっと疑問.彼女こそが目指すべきよい手本になるだろうと思う.
スコットポーラー研にはAntarctic Bibliographyという分野もあるみたいだし,英国探検史の蓄積の深さは尋常ではない.
道新「現代かわら版」で今日から,こちらは無事に横断を果たした日ストラバース隊の活動を報告する「白き氷河に抱かれー南極大陸横断記」という連載が始まった.なんといってもこの隊には北海道から二人も参加しているのだから,道新が大きく取り上げる意義もある.Webには数週間遅れて掲載される...のかな?私としては,この前の学会では越冬隊から参加したもう一人のメンバーから直接話を聞けたし,数日後にも北海道のお二人から直接話を聞く機会がある.結構楽しみ.
今年度最後を飾る一年間の研究成果発表会.その後追いコンに突入.
南極からの帰途にあるしらせもシドニーを出て最後の航海に旅立った模様.そういえば,観測隊は28日夜に帰国するんだっけ.丁度学会で上京することだし,成田まで出迎えに行こうか...と思ったけれど,予約した東京便の時間が遅いので無理か...(調べたら,閏年ということで今年の帰国は例年より一日早く明27日だった).
南極半島にある棚氷の一部が崩壊する気配だとか.「暖気と海洋波が崩壊を引き起こしている」という解説があるけれど「海洋波」の効果ってどういうメカニズムなのか知りたくなった.