南極 一覧

布団干し

午前中はプロジェクトで使った機材の持ち帰り梱包と不要品の廃棄処理.

image午後,手空き総員で次の隊が宿泊する夏宿と居住棟の空きで使う布団干し.ヘリポートいっぱいに広げて日光に当てる.第一・二夏宿の掃除をしてから布団を回収.肌が真っ赤に焼けるほど日差しは強く.海氷の向こうには陽炎も立っている.それにもかかわらず布団の表面はヒンヤリしたまま.気温は氷点下なので当然か...むしろ,ヘリポートのコンクリートの熱で裏側のほうが温もっている.


機材引き上げ

12月にはいってずっと続いていた三浦組3人の4連チャン当直も昨日で終わり,これまで手を付けられずにいた観測機材の引き上げ・梱包にようやく取りかかる.

ソリから機材をおろしてトラックに積み込んだら,たっぷり4台分はあった.毎回こんなに多くの荷物を引きずって海氷の上を移動していたのかと思うと,ちょっとぞっとする.

受け入れ準備も佳境に入り,夕食後に残業するところが多くなってきた.


最初のお客さん

imageここ数日の急激な融雪により,地震計室が水没.次の夏オペでは,2台目の水素メーザーという大物の搬入が計画されているので,今の内から搬入経路を確保しておかなければならない.ということでポンプを設置して排水作業.融水の流入量と排水量の関係で,しばらくは完全排水は無理そう.

午後,海氷GPSの様子を見に行ったら海氷がゆるんでヤバイ状態になっていたので,急遽引き上げることにした.だれもいない潮汐小屋の横で,しばし夏の静寂の中にたたずみ,越冬終盤の感傷に浸る.

image夕食後,越冬明け初のお客さんが飛来.ノボからプログレスへ向かうバスラー機が,途中給油のためにS17へ立ち寄ったのだ.これもDROMLANの枠組みの中で燃料を融通し合う協定に基づくもの.昭和基地には着陸できる滑走路がないし,目的の燃料はS17にあるので,昭和基地上空を旋回しただけで,すぐに無人のS17へ向かっていった.

まるで塀の中の囚人のように,久しぶりに「外界の香り」を嗅いだ気がして,お役ご免となる日が近いことを実感する.

しばらく忘れ去られていたドーム隊情報.48次とその受け入れ隊がドーム基地に到着し,先発隊とともに全員そろったとのこと.これから岩盤に向けて本格的な掘削作業がはじまる模様.

朝日新聞の文化欄に『反「水からの伝言」に檄』という記事.雪氷学分野に関わる知人のBlog関係でもしばしば話題になる疑似科学の問題.

科学的方法とはただ単に有益な知識を与えてくれる技術であるというより,そうした社会的作法である

との記述に,あらてためて,自らの教育・アウトリーチ活動への指針を得た.


夏日課開始

今日から夏日課.次の隊の夏宿日課と歩調を合わせるために,本丸側の朝食時間も普段より早くなった.当直業務も少し増えて,砂塵やドロまみれの長靴で汚れてしまうため,床の掃除範囲が拡大されたり,クツ洗いオケの水の補充があったりするなど,夏仕様の項目が追加となる.昭和基地Wikiのほうも夏オペ仕様にちょこっと変更.

今日もまた当直.9月以来先送りになっていた番の消化分で,今月に入って4回目となるが,結局夏日課当直のトップバッターとなってしまった.連ちゃん当直も今回で終わり.

隊員全員分の歓迎用自己宣伝ポスターがそろった.お互いに相手のちょっとした異変にも驚かなくなっている仲ではあるが,さすがにこれだけ力作がそろうと圧巻.受け入れ越冬隊としての貫禄が充分に発揮されている出来である.だけど公序良俗に反するので紹介できないのが残念.


最後の休日

事実上,最後の休養日課.

持ち帰り物資リスト暫定版の締め切り日ということもあって,部屋に籠もってリストを作っているか,さもなければ外で持ち帰り物資の採寸・計量をしている隊員ばかり.


最後の週末

この土日は実質上最後の週末休日日課となる.週明けからは夏オペに突入して悪天でもないかぎり毎日仕事.

外出や観測の予定も当直もなく,朝の起床時間を気にすることなく寝坊できる朝だったが,悲しいことに,いつもの時間にきっかり目が覚めてしまった.それでも,起床時間のプレッシャーのない睡眠はそれなりに快適.帰路のしらせはこんな感じになるんだろうな.

夕食は,12月誕生会&クリスマスパーティ.47越冬だけで過ごす最後の宴会.


部報14号発刊

今月当直3回目.

夕食後,輸送オペレーションに関する臨時オペ会.

本日,部報14号発刊


歓迎準備

午前中,一時20m/sを越える強風.地磁気は大荒れ.闇がないのでもう見られないけど,実際には盛大なオーロラが舞っているはず.

そろそろしらせは南緯55度を通過して南極圏に入る頃.JGX昭和とJSVYしらせとの間で短波無線の定時交信も始まっている.

昭和基地では,次隊歓迎委員会がいろんな企画を考えて準備を進めている真っ最中.その一つとして,各自で自己紹介宣伝ポスターを作るように,との指令が下った.交代まで次の隊が宿泊する「夏宿」の前に選挙ポスター掲示板のようなものを作って,我々のことを知ってもらおうという企画.

この指令にこたえるべく,ポスターに使うための写真を探したけれど,意外に自分の写真を撮ってもらったことがなく,適当なのがみつからない.仕方がないので,このサイト右上にある似顔絵を使うことにした.ちょっと今風にアレンジしてポスターに仕上げる.

imageこの作業中に写真を探していたら左の写真を発見した.私は歓迎委員ではないのだけれど,毛筆に覚えのある隊員ということで看板書きをさせられたときの様子.これも夏宿の玄関に掲げられる予定.


カゼ

昨夜から15m/sを越える強風.これで雪が混じっていたらブリになるところだが,今回は風のみ.気温も上昇して,雪氷にとっては熱風を吹き付けられているのに等しく,体感気温は低いけど融雪はどんどん進む.

『48次隊をのせたしらせで風邪万延』という情報に,無菌培養中の昭和基地は戦々恐々である.


一事が万事

今月2回目の当直.当直の仕事の一つに風呂掃除があるが,掃除をしていて,前よりも汚れが顕著になってきたように感じた.特に,日焼けでむけた皮膚と,長髪の抜け毛が多い.風呂場の汚れ方にも,越冬終盤の夏の訪れを感じるこの頃.

imageこの浴室,排水口が床の一番高いところにある.一般家屋なら信じられないような超重大欠陥だ.この欠陥が祟って,清掃のためにまいた水をはけさせるのに膨大な手間をかけなければならないという負担が,毎日の当直業務に発生する.しまいには,水切りで集めた水を排水孔にうまく寄せ入れられるように,写真にあるような小道具まで自作して対処するようになっている.それにもかかわらず,根本的な欠陥部分は20年間放置されたままだ.この20年間,風呂掃除は毎日繰り返されてきた.当直が苦労した時間は,どれだけの無駄を生み出してきたか計り知れない.

風呂の簀の子も問題児.いちいち両面をゴシゴシやらなきゃいけないし,半日ほど乾燥させるために廊下まで運び出す必要がある.そういう運搬が必要な割には,これがまたヒジョーに重い.なぜそこまでして木製の簀の子にこだわるのか,いまだによく理解できないことの一つである.

昭和基地の生活は,一事が万事この調子.工夫と努力で乗り切っている,というと聞こえはいいが,根本的解決は後回し,惰性とその場しのぎの積み重ね,というのが実態なんである.


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