いよいよ師走

いよいよ師走となりました。晩秋の多摩キャンパスはお気に入りの季節です(北国性分としては雪がないのがイマイチなのですけど)。

秋の夜散歩

昭和記念公園で催されている「秋の夜散歩」に行ってきました。園内でバイトしている息子が招待券をプレゼントしてくれたのですけど、結構頻繁に通っている立川とはいえ、このところなかなか時間が取れず、開催期間終了間際になってようやく行くことができました。おかげで久しぶりに妻とゆっくり晩秋の風情をたのしむ時間がとれました。
 小さかった息子たちを連れてここにはよく遊びに来ていたねぇとか、今はまるで息子の職場見学に来てるみたいだねぇとか、そろそろ人生の秋にさしかかっているアラ還の自分たちのことをしみじみ語りあう時間でもありました。
 公園内は道が結構入り組んでいるのですけど、暗い中でも迷わないように光の動線をうまく演出していたのには感心しました。

雪化粧したご本尊

頑固おやじの介護に疲れて気分転換に夕方の散歩に出ました。二番穂が伸びた田んぼの向こうの秋雲にハロが出ていました。振り返れば、雪化粧したご本尊が紅葉の山を従えてそびえていらっしゃいました。人の世のしがらみなどちっぽけなものさ、と諭されているような気分です。さて、気を取り直して老爺に晩御飯の支度でもしますか。

秋の軒先の風情

実家に一人暮らしになった老爺の見守り用に設置したカメラは、午後の日差しに照らされた秋の軒先の風情を見せてくれています。その一方でスマホに入れている地元の警察情報アプリからは頻繁に熊の出没警報が通知されてきます。今朝はいよいよ実家周囲での目撃情報が来てしまいました。見守りカメラはおやじが採った柿が玄関先や裏口に置きっぱなしにされているのも捉えていて、そろそろこの画角に熊が映り込んでもおかしくないぞ、と危惧しているところです。

これから高松へ出張です。この春に第二ターミナルと通路でつながった旧北サテライトのそれも一番端の搭乗口からの出発で、初めてここを利用します。事前に「保安検査場から15分かかるので余裕を持ってくるように」と案内が来ていましたが、このことか!と実感しました。以前のバスの方がマシだったかもしれません。皆さんも機会があった時はお気をつけ下さい。

Nature論文

ようやくリリースされました。私もお手伝いさせていただいた論文です。

Aurora Australisの思い出

2020年に退役したAurora Australisの精密模型がタスマニア海洋博物館に収蔵されたようです。その記念に、Aurora Australisの思い出の写真を募集しているそうです。JARE関係者からもいかがですか?

Why did Endurance sink?

面白い論文を読みました。「Why did Endurance sink?(なぜエンデュアランス号は沈んだのか)」Jukka Tuhkuri著、Polar Record(ケンブリッジ大学出版, 2025年)という論文です。日々の業務や身の回りのことですさんだ気分をちょっと転換してくれた気がします。
南極海に沈んだエンデュアランス号が2022年末に発見されたというニュースもありました。その発見の顛末を記録したナショジオのドキュメンタリー番組もおもしろかったです。この論文は、エンデュアランス号沈没の原因を構造力学的視点から再検証しています。注目すべき結論は、エンデュアランス号は従来言われていた最強の船(工学的に)ではなく、Fram号やBelgica号といった同時代の南極探検船と比較しても船体構造が弱く、しかもShackletonはその危険を承知で出航していた可能性が高いということです。2022年末の発見で確認された現物の破壊箇所でもそのことが裏付けられたようです。

夏の名残を身にまとい

母の最初の月命日にあわせ、一人暮らしとなった父の世話をかねて帰省しております。暦の上ではすでにお彼岸を過ぎましたが、ようやく真夏日を抜け出したばかりのような気候です。それでも田舎の景色に目をやれば、枝に実る柿の橙が澄んだ空に映え、吹く風の中には確かな秋の気配が感じられます。

  彼岸過ぎ
   夏の名残を身にまとい
  風に秋知る
   故郷の庭
           橙庵

インテリアデザイン「視点の誘導」

多摩キャンパスの役員室フロアには、本来ならばゆとりを感じさせるはずの空間があります。ところがこれまでは、単なる通路として扱われ、装飾もなく殺風景なまま放置されてきました。その先に、この春から使用している役員室があるのですが、毎朝そこを通るたびに、どうにも気分が沈み込んでしまうのでした。
 この状況を変えようと、夏休みを利用して思い切って小さな改装に取り組みました。インテリアデザインの世界では「視点の誘導」が大切にされると聞きます。人の目が自然にある方向へと引き寄せられ、そこから全体を見渡していく。その原則を意識しながら、無機質だった空間に大学としての象徴性と多摩キャンパスらしさを加えようと試みました。
 まず、入ってすぐに視線が向かうVIP室の入り口には、大学のエンブレムをあしらったフロアマットを敷き、前室の角に季節ごとのフラワーアレンジメントを置きました。真っ先に華やぎを感じられるようにする工夫です。
 その向かいには、本来なら受付やクロークにもなりそうな奥まった一角があって、三方を囲んでいる各壁面に額装したポスターを掲げ、中央にオブジェを置いたオーバルテーブルを据えました。来訪者の視線を受け止め、自然に立ち止まっていただける小さな「展示の場」として機能させたいと考えました。
 さらに廊下の奥には、長年書庫に眠っていた絵画を掛けました。そこに描かれているのはアカデミックガウンを纏った学者風の人物で、裏には「61.8.3寄贈 オックスフォード大日本語教師引率祈念」と記されています。その下には、昨年から育てているオリヅルランを配して、知性の象徴に生命の緑を添えました。
 こうして出来上がった空間は、かつての味気なさを脱ぎ捨て、大学の歴史や知性を感じさせる趣へと変貌させることができたのではないかと思います。ちょっとした企業の重役フロアのようでもあり、そこで働く自分自身も背筋を伸ばされる思いがします。日々の仕事に新たな気合いを与えてくれる舞台が、ようやく整ったのではないかと思います。さらに、この空間が大学関係者にとっても誇りと活力を分かち合える象徴の一部となればと願っています。

蓮華蔵世界

数日前に永眠した母の葬儀のため、帰郷しております。
この時期は雲が山にかかりがちですが、珍しく澄んだ空気の先に剱岳の姿がくっきりと望めました。
歩いて数分のところにある地域の斎場の前では、ひまわり畑が満開となり、まるで蓮華蔵世界を思わせるような荘厳な光景が広がっていました。花が好きだった母は喜んでいると思います。

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