南極 一覧

HUSCAP

極域地学シンポのため上京.三浦組で久しぶりに飲み.

imageHUSCAPに一本登録.この論文は掲載誌の表紙に図を使われたりしたし,昨年にはNatureに載った氷床下湖が移動しているという論文に引用されたりして,自分でも会心の一作.

HUSCAPに登録されてみて,この論文にDOI番号がついていることを初めて知った.HUSCAPは著者以上にいろいろ調べて論文を情報化してくれる.さすがプロの仕事.


氷贈呈と講演

講演行脚の2回目.

息子が通う小学校に,「しらせ」が採取した南極の氷山氷が自衛隊から贈呈された.公募に応募して当選したのだとか.実際にしらせ乗組員の皆さんが採取している様子はこちら

この贈呈式に続いて,私から観測隊のお仕事について講演(たまたま機会が一緒になっただけで,示し合わせたわけではない).全校生徒に加えて70名あまりの父兄も同席.難しい話はぬきにして,子供向けに楽しい話題を厳選.反応は上々.

午後になって一気に冷え込んできた.研究室に戻って,予算の申請書書きとシンポジウムのプレゼン準備.


南極がらみ

10月10日の道新朝刊に34次で一緒に越冬した榎本さんと低温研の同僚の杉山君が参加する南極トラバース計画の記事.

ようやく氷底湖にJAREの観測の光が当たる.

依頼されていた南極講演行脚の一回目.高圧ガス保安協会北海道支部記念大会の講演.偉そうな方々ばかりでかなり緊張.無難に終えて一息.


打ち合わせ

imageCoSTEPサイエンスカフェの打ち合わせ.

担当者の方々がすばらしいチラシを作成してくれた.まるで本当に現地に行ったことがある人が作ったような出来.私がイメージする南極の野外調査風景ともピッタリ.実物はつやがあってシルバーグレーに輝いているのだけれど,スキャン画像ではグレーになってしまって感触をお伝えできないのが残念.チラシの裏面には南極大陸をバックにトークの概要と私のプロフィールも刷られている.あれだけの取材でここまで書けるとはなかなか.自分でも使わせてもらいたいほど.CoSTEP受講者のスキルは相当高い.

このチラシに負けないようにトークもしっかりやならいと(汗).


バルーン

国際極年(IPY)のアウトリーチ活動のおしらせ.「9月21日:国際極地の日:海 氷」にあわせて,

WEB上で風船を揚げることにより、「私はIPYに関心があります」と世界に宣言する

ということらしい(詳細はこちら).

現在上がっているバルーンの様子はこちらで確認できる.9/18深夜の段階で,極地研からも昭和基地からもまだバルーンはあがっていない.

まあ,西欧風の発想から言えば,こういうのは個人レベルでの主張を期待してのことなのだろうから,先生に率先して例を示してもらわなければ手を挙げることを躊躇してしまう生徒,的な考え方はよくないんだろうけれど…逆に,バルーンを上げていない,ということは,興味がないとも受け取られるわけで,微妙なところではある.


国際南極地学シンポ

入試2日目.口述試験.

明日の朝8時頃から下記の中継があるが.残念ながら子供の運動会で見られず...

Live Webcast
International Symposium on Antarctic Earth Science
Media Panel to Explain Latest Developments in Antarctic Earth Sciences
NSF Media Advisory 07-024
Friday, 31 August 2007, 3:30 p.m. Pacific Daylight Time

The media briefing will be webcast live at:
http://www.it.id.ucsb.edu/isaes.mov

For further information, please go to:
http://www.it.id.ucsb.edu/isaes.mov


本厄の誕生日

image誕生日.24日は24の日.同い年のJack BauerことKiefer Sutherlandも,厄年ということでドラマの中でもさんざんな目に遭っている.シーズン5までは昭和基地で全話を見たので,最新作の6がどうなっているのか早く知りたい.でも,そんなことしているヒマはないんだな.

image今日もサブボトムプロファイラのデータ解析の続き.スカルブスネス・オーセン湾でやった探査(9/29/3)の結果を見てみる.明瞭な多層構造が見られる箇所は,地形的にはデプレッションで,氷河流動の下流側.オーセンティルはもしかしたら海成かもしれない,と思ったり...

昨日付のNatureに,ドームふじのコア解析の結果からミランコビッチの仮説を検証した論文が掲載されていた.解析に疲れたので息抜きに早速ダウンロードして読んでみる.「氷床コアに空気が閉じ込められていくうちに,O2/N2が現地の夏の日射量にコントロールされて変化することを使って,タイムスケールの調整精度を向上させた点がミソらしい(たぶん…).

なぜ北緯65度の日射だけを比較対象にしているのか,とか,O2/N2の変化のメカニズムとか,いろいろ知りたいことが出てきたんだけど,どこかで機会があれば,著者に直接聞いてみよう.


初公開

image三浦プロジェクトのサイドスキャンソナーのデータを解析中.実際にどうやったかはこちらを参照のこと.

MacでバリバリWindowsを動かして作業して,ようやくそれらしき画像を作成することに成功した.うれしくなったのでちょっと紹介してみる.

この画像は,昭和基地の北にある岩島付近の海底地形(縦横200mの範囲).上下がソナーの両脇に出された音波が返ってきた信号強度によって表現されている海底の起伏である.中央の横線がサイドスキャンソナーが動いた線で,ソナーの真下は音波が返らないため白黒の筋になっている.円弧状に見える筋は,ソナーをつり下げているワイヤーからの反射らしい.左から2/3程度のところで着底してしまったため,信号が乱れている.

42次で沈んだ雪上車がこの辺にあるはずだということで,その探索を目的に実施したものだが,たとえあったとしても,せいぜい数メートル程度の物体をこのスケールで見つけるのは困難だろうな.

今月末までに,一通り解析を終えて地学シンポ発表の要旨原稿をつくらなきゃいけない.できるんだろうか?


レポート締め切り日

南極学特別講義のレポートの締め切り日.

さみだれ式につぎつぎとメールで送られてくるレポートに目を通し,質問や疑問点を書いてきたものに順次回答を返信する.

環境科学院の院生には,すでに受けている講義もあるだろうからもう少し話が通じているかと思ったけれど,意外ににそうではないらしい.酸素同位体・Bipolar Seesaw・Younger Dryasなど,海洋・陸上の古環境学の基礎的な部分を既知としてあてにしすぎたようだ.

講義を実際に担当してみないと,今時の院生の習得レベルがどこにあるかわからないことを今更ながらに痛感.


受講生との対話?

一週間前にやった南極学特別講義のレポートが届き始めた.日常的にまとまった講義をする機会の少ない私にとっては,講義資料をまとめることで頭を整理することや,指導院生以外の院生と向きあえる貴重な機会でもある.

レポートの課題の一つとして,講義を聴いて疑問に思ったことを書いてもらうようにした.それに対しては,これまで届いたレポートの傾向をみると,氷河地質学的内容が難しかった,という報告が多い.

よく考えてみると,肝心の自分の専門の氷河地質学という領域についてまじめに話したことはこれまで皆無だったかもしれない.日本では非常にマイナーな分野なので,学部レベルでもちゃんと教えてくれるところは国内にはないだろうし,私自信,自分の講義を持ってこなかったことにも原因がある.

これまで何度か講演や集中講義などで講義をする機会はあった.そういう機会には,南極観測や地球温暖化や海面変動に関する一般的なことはそれなりに丁寧に平易に解説することはやってきたけれども,それらは自分の専門にとっては周辺領域の話にすぎない.でも,一般的な関心の高い部分なので,受講生のくいつきもよい傾向にある.

本来なら,氷河堆積物や地形の解釈方法については深く掘り下げて解説すべきなのだけれど,氷底水流がらみの話をするには,まず外堀を埋めてからでないと話がうまく伝わらないのではないかという危惧が常につきまとうのである.

地形学や堆積学の独特の手法に関する基礎知識,近年展開されている論争,私なりの解釈...専門バカになっているのか,気持ちの中では,それらを本当に理解してもらうには少なくとも半年分の講義時間は必要だと思っている.そういう気持ちが先行してしまって,短期・短時間の講義では敬遠してしまうところがいけないのだろうか?

それにしても,海面変動にしても温暖化にしても,専門に取り組んでいる人にとっては,一朝一夕に理解してもらうことなどありえないと思うのは,やはり同じ気持ちだろう.自分の講義でそのへんをサラっとやってそれなりに理解した気になってもらっているというのは,自分の理解度が受講生と同じレベルだからじゃないのか,と逆に思ってしまうのである.

もしそうならば,自分の専門から一歩引いてみて,第三者の立場で平易に説明することも必要なのではないかと反省した次第.

それにしても,まとまった講義を担当して,存分に自分の世界を披露できる機会が次にやってくるのはいつになるのだろうか...

午後,北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)の受講生がやってきて,サイエンスカフェへの出演依頼とその打ち合わせをしていった.相手は一般の人々.話の内容は南極について.たぶんそこでも自分の世界を披露できることはないだろうけれど,担当者の意図は「南極フィールドワークの醍醐味を伝える」ということなので,これまでの講演とはだいぶ違った趣になると思う.

夕刻,来札した37人目の越冬隊員を囲んで南極談義で楽しいひととき.


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